適正家畜生産規範学実習(第2回 東海大学)

平成24年9月12日(水)から9月14日(金)に平成24年度適正家畜生産規範学実習を東海大学阿蘇キャンパスにおいて開講いたしました。本実習では3大学合計24名の学生が参加しました。 
 

実習内容1. 飼養管理実習 放牧管理
適正な家畜生産を実施するためには、様々な飼養管理体系を理解する必要があります。そこで、東海大学で実施している広大な草地を活用した放牧管理による牛肉生産についての講義および実習を行いました。、

 放牧地管理実習の様子

放牧地での飼養管理体系の説明
実習内容2. 草地管理実習 生物多様性
家畜生産を支える草地には、様々な野生動植物にとっての生息地となっており、畜産を行う上でその多様性をいかに維持するかが課題となっています。そこで、本実習では畜舎や草地の周辺にどのような野生動物が生息するかを調査する技術を学ぶための実習を行いました。

草地周辺に罠を設置している様子

捕獲した野生小型哺乳類を観察する様子

実習内容1. 飼養管理実習 (乳牛、肉用牛、豚、家禽、緬羊)
家畜の飼養管理体系は畜種ごとに異なっているため、それぞれに適した飼養管理体系を理解する必要があります。そこで、本実習では東海大学で飼い養っているジャージー種の搾乳実習、褐毛和種、豚、鶏、羊、それぞれの飼養管理実習を行いました。

ジャージ種の搾乳作業をしている様子

豚の飼養管理ポイントについて説明を受ける様子

鶏舎において鶏の飼養管理を行っている様子

緬羊の放牧管理を行っている様子
実習内容3. 飼料の評価
我が国の家畜生産において飼料自給率の向上が課題となっています。そこで、本実習では飼料稲を活用したホールクロップ・サイレージの飼料評価手法を学ぶ実習を行いました。この他、実際に飼料稲の生産現場を見学し、評価したホールクロップ・サイレージを牛が好んで採餌するかを評価する実習を行いました。

飼料稲の生産田で観察する様子

ホールクロップ・サイレージのpHを測定する様子
実習内容1. 飼養管理実習 アニマルウェルフェアを考慮した家畜の飼養管理
アニマルウェルフェアを考慮した飼養管理が、将来の家畜生産において求められると考えられます。そこで、ウェルフェアの程度を評価する技術を身に付けるために、アニマルウェルフェアを考慮し設計されたファーニッシュドケージにおいて飼養されている家禽の行動観察実習を行いました。

ファーニッシュド・ケージでの行動観察の様子

タブレット型携帯端末を活用した行動記録を行う様子


 適正家畜生産規範学実習(第1回 宮崎大学)

平成24年8月31日(金)から9月2日(日)に平成24年度適正家畜生産規範学実習を宮崎大学木花キャンパスおよび農学部附属フィールド科学教育研究センター住吉フィールドで開講いたしました。本実習では3大学合計29名の学生が参加しました。 
 

実習内容1. 家畜疾病診断実習
適正な家畜生産を行うためには、リスク管理および疾病予防が重要であり疾病を診断する技術を身につける必要があります。そこで、PCR-RFLP法によるチェディアック-東症候群における遺伝子診断技術についての実習を行いました。

 家畜疾病診断実習の様子1

家畜疾病診断実習の様子2 

 実習内容2. 食品衛生学実習
食の安全を確保するためには、食品加工現場だけでなく消費自身も適正な衛生管理を行う必要があります。そこで、HACCP(危害要因解析必須管理点)の観点を取り入れ、一般家庭における食肉調理時のCCP(必須管理点)を理解する実習を行いました。

 食品衛生管理実習の説明をする様子
 実習内容3. 飼養管理実習
適正な家畜生産を行うためには、畜種だけでなく、地域に適した飼養管理技術を身につける必要があります。そこで、宮崎大学では、東海大学とは異なる畜種のホルスタイン種(乳牛)、黒毛和種(肉牛)の飼養管理実習を行いました。

搾乳実習の様子

 仔牛牛舎における人工哺乳の様子

 実習内容4. 畜舎環境管理
適正な家畜生産のためには、畜舎環境を適正に管理・記録する必要があります。そこで、データロガーを用いて畜舎の温湿度管理記録する技術に関する実習を行いました。

 データロガーを設置する様子
 実習内容5. 草地管理実習
南九州低標高地では暖地型牧草の矮性ネピアグラスの永年牧草地に季節毎に利用できる牧草を追播することで小面積での永続的な放牧が可能とされています。この飼養管理体系は地域の特性を活かした家畜生産において重要な技術を理解するために、矮性ネピアグラスと畦間牧草の草量調査と放牧牛の行動観察を行いました。

 草量調査の様子

行動観察の様子 

 実習内容6. 繁殖診断実習
適正な家畜生産には、健全かつ適正な家畜の増殖が必要不可欠です。そこで、ホルモン測定や直腸検査等の繁殖診断技術に関する実習を行いました。この他、聴診器を介して牛の心拍音や呼吸音を聴くことで牛の体調管理におけるポイントについても学ぶことができました。

 直腸検査の様子1

 直腸検査の様子2

 実習内容7. 超音波技術実習
高品質な畜産物を生産する上で、肉質の早期推定は必要不可欠な技術となっています。そこで、超音波装置による牛生体における肉質の画像診断を行う実習を行いました。さらに、牛に直接触れることで成育段階による体サイズの違いや牛の体温等を実感することができました。

 超音波画像についての説明をする様子

超音波診断の準備の様子 

本実習に参加した学生を対象としたアンケートの結果から、全員から『実習に参加してためになった』という回答が得られました。
次回は9月12日(水)から9月14日(金)にかけて東海大学阿蘇キャンパスにおいて実習を開講する予定です。