集中講義を開講しました。

平成23年12月17日-12月18日

 12月17日から18日にかけて第3回適正家畜生産規範学実習を南九州大学で開催いたしました。実習期間内に集中講義として適正家畜生産規範学も開講いたしました。

 まず南九州大学 山口 健一委員に「畜産環境保全論」について担当いただき、農業の効率化を求めるあまり化学肥料や農薬の過剰な使用に伴う環境負荷について学び、また、持続可能な循環型農業を行う上で有効である耕畜連携による家畜排せつ物を原料とした有機肥料と化学合成農薬に依存することなく、複数の合理的な防除方法を組合せて当該作物の病害虫群集を管理する技術であるIPM(Integrated Pest Management)による病害虫および雑草の防除について学びました。

   続いて南九州大学 伊藤 薫委員が「畜産物の食品栄養学」と題し、良質なタンパク源の一つである畜産物の栄養効果と日本人の食生活の変化に伴う問題点について学びました。また、南九州大学 中瀬 昌之委員により畜産食品のアレルゲンタンパク質の特徴とそれによって起こるアレルギーの発症を防ぐための方法について学びました。 伊藤委員の講義の様子
講義をする伊藤委員
 
     
   最後に宮崎大学 樫村 敦委員による「国際基準概論」において国際的規範であるGAP、HACCP、SQF等の概要について整理し、畜産現場での活用や労働者の福祉と安全対策等に対しどのような意味をなすものなのかについて学びました。 また、受講学生を6つの班にわけ、「皆さんが考える適正な家畜生産とは?」というテーマを題材としたワークショップを行い、これまで学んできたことの統括し検討することで、本教育プロブラム内容の理解を深めました。 ワークショップの様子
ワークショップの様子
 
     
               


「食品衛生学」および「畜産物利用学」を開講しました。

平成23年11月12日

 「食品衛生学」については、宮崎大学農学部 三澤尚明委員と南九州大学健康栄養学部 朝見祐也委員に担当いただき、HACCPシステムの特徴や概念、またモニタリング方法について三澤委員より、HACCPの概念に基づく大量調理施設衛生管理について朝見委員に講述いただきました。各委員より具体的な事例や写真をふまえた講義がなされたことで、この分野について学んでいない学生にとってもイメージしやすく、食品における衛生対策の重要性について学ぶことができました。

 また、南九州大学健康栄養学部 竹之山愼一委員による「畜産物利用学」は、各畜種から生産される畜産物の種類、特徴および成分について講術いただきました。今後、畜産物を生産する、また畜産物を利用するにあたり、どのような点に重点を置いて進めていくべきなのかについて、考え学ぶことができました。

  12月中旬に南九州大学において、適正家畜生産規範学実習を予定しており、今回の座学で学んだ分野について、より実践的な内容を習得できるものと思われます。

画像をクリックすると拡大写真にリンクします。

     
  三澤委員の講義風景   講義をする三澤委員  
               


「草地学」および「環境に配慮した草地畜産学」を開講しました。

平成23年10月1日

 10月1日(土)に平成23年度適正家畜生産規範学における「草地学」および「環境に配慮した草地畜産学」を宮崎大学よりTV会議システムを用いて各連携大学へ同時配信し開講しました。

 宮崎大学農学部 平田昌彦委員による「草地学」は、今後の日本型畜産を考えていく上で重要な草地の分野に関し、草地の形態、生態系サービスならびに草地畜産の意義について草地をめぐる世界情勢や草地資源管理・利用の課題に関連付けて講述されました。

 また、宮崎大学農学部 石井康之委員による「環境に配慮した草地畜産学」は、家畜生産において重大な家畜排せつ物の問題に対し、南九州における現状、草地畜産におけるバイオマスエネルギー利用の仕組みならびに宮崎大学における研究事例を踏まえて講述されました。

画像をクリックすると拡大写真にリンクします。

  平田委員の講義風景   講義をする石井委員  
  平田委員の講義風景   講義をする石井委員  
               


集中講義を開講しました。

平成23年8月29日-9月3日

 8月29日から31日に第1回適正家畜生産規範学実習を東海大学にて、8月31日から9月3日に第2回適正家畜生産規範学実習を宮崎大学にて実施しました。実習期間内に集中講義として適正家畜生産規範学も開講しました。

 集中講義最初の講義は、東海大学の芝田 猛委員と宮崎大学の石田孝史委員により「家畜の品種と育種学」が行われました。今後どういった家畜の改良を進めていくべきなのか、について考えていくために、家畜品種の特徴、日本における家畜育種の歴史、和牛において設定されている登録制度および種雄牛造成等の仕組みなどを学びました。

 2日目、東海大学のプラダン・ラジブ委員による「家畜の栄養学・飼料学」と題した講義では、科学的根拠に基づく合理的な飼養を行う上で重要な家畜栄養学・飼料学について、家畜の飼料から栄養までの一連の工程、日本における飼料自給率の現状や東海大学で取り組まれている稲発酵粗飼料(PWCS)を用いた褐毛和種生産について学びました。

   東海大学での実習最終日となる8月31日の講義は、東海大学 伊藤秀一委員が「家畜管理学」と題し、日本の畜産業の信頼性を確保し消費者への安心感を与える取組として注目されているアニマルウェルフェアについて、EUならびに日本の対応や考え方、およびアニマルウェルフェアに対応した家畜の飼養管理について行いました。 伊藤委員の講義の様子
伊藤委員の講義の様子
 
     

 宮崎大学に移動後、宮崎大学 末吉益雄委員による「家畜疾病学」では、牛におけるアカバネ病、アイノウイルス感染症およびチュウザン病、豚における豚サーコウイルス感染症、鳥における高病原性鳥インフルエンザといった代表的な疾病をとりあげ、臨床症状、病理学的変化、病理学的検査、抗体検査および予防・治療についてワクチンの観点を学びました。

 つづいて「毒性学」では宮崎大学 池田正浩委員が畜産物や農産物といった食品の安全性を確保するうえで重要な問題である薬物の残留について、Codex規格、GAPの導入によるリスク軽減およびポジティブリスト制度を踏まえた講義を行いました。

   8月29日から6日間行われた実習最終日の9月3日には、宮崎大学 北原 豪委員が「家畜繁殖生理学」と題し、家畜の生産向上において重要な繁殖生理について、剖検による実物写真や畜産現場における超音波を用いた繁殖診断画像等を用いながら、ホルモンによる制御機構、人工授精技術および繁殖診断技術に関する講義を行いました。 北原委員の講義のようす
北原委員の講義の様子
 
     
               

平成23年度適正家畜生産規範学がはじまりました。

平成23年7月16日

 当日は、1コマ目に宮崎大学 西脇亜也委員による「総論」そして2コマ目に同じく宮崎大学 後藤義孝委員による「衛生学」を開講しました。この授業は、TV会議システムによって宮崎大学から連携大学に送信され、宮崎大学、東海大学、南九州大学健康栄養学部および環境園芸学部のそれぞれの学生および教職員が参加しました。

 「総論」では本取組の目的だけでなく、農業畜産業の現状と課題について、GAPの理念と認証についての授業が行われ、「衛生学」では学生の記憶にも新しい口蹄疫や高病原性鳥インフルエンザについて触れ、衛生管理によってそれらをいかに防ぐかという授業が行われました。

 本日の授業では、これからの農畜産業に大切なこととGAP等の農場認証について考えることができ、衛生管理については共通の理解を持ち意識していく事が重要であることを学びました。

画像をクリックすると拡大写真にリンクします。

  講義をする西脇委員   講義をする後藤委員  
  講義をする西脇委員   講義をする後藤委員