宮崎大学、東海大学および南九州大学の大学連携支援プログラムにおける
ティーチング・ポートフォリオへの取り組み

 昨今、大学教員は研究成果だけでなく、自らの教育に対する説明を求められる機会が増加しています。講義室の中で行われる講義は閉鎖的になりやすく、教員も自らの教育活動を積極的に社会に公開しようとはして来ませんでした。このことに対する原因の一つには、従来、研究者として研究成果や論文が評価されても、教育者として教育活動の成果に対する評価があまり重要視されて来なかったことが考えられます。


 また、多くの大学では学生による授業アンケートが主な授業評価方法として用いられてきましたが、これは教員の声の大きさ、板書、シラバスなどの講義パフォーマンスに関する評価が中心で、講義に対する工夫や改良点、経年的変化については授業アンケートだけではこれだけでは不十分と考えられます。さらに、大学では初等・中等教育のように学習指導要領がないことも多様な講義を一定の基準で評価することの難しさの一因と考えられますが、その反面、教員の個性が大きく反映された独創的な講義が出来るというメリットもあります。


 ティーチング・ポートフォリオでは、教員が自らの教育活動の成果を様々な根拠に基づいてまとめるため、学生アンケートの結果だけでなく教員の教育に対する取組みや成果などの教育活動のすべてを対象にすることが出来るので個人の工夫や成果を反映させることが可能となります。さらに、ティーチング・ポートフォリオは教員が自らの教育活動の改善や成果を記録として提示できるようになるだけでなく、大学が社会に対して教育活動を説明していくためにも非常に有用な手段であると考えられます。

本プログラムでティーチング・ポートフォリオに取り組む目的

 学生が誤りを訂正するためにフィードバックを必要とするように、教員も教育活動を改善していくためには自らの教育を振り返ることが必要です。ティーチング・ポートフォリオを作成する意義は、自らの教育活動を振り返り分析することにより効果的な教育改善を行い次の教育実践に活かすことが出来る点にあります。


本プログラムでは、ティーチング・ポートフォリオを取り入れることで教員が授業改善に取り組むことで、その成果を本プログラムにおける教育活動に生かしていくことを目的としています。また、これが全学的なティーチング・ポートフォリオ取組みへのモデル的な存在になればよいと考えています。

大学連携支援プログラムにおけるティーチングポートフォリオへの取り組み(PDF:188KB)

メンバー限定 - 導入時教育TP_岡本先生(東海大学)の作成例(PDF:6.39MB)