採用試験に向けて


ノートは一日1冊使う。

勉強時間は1日15時間。

指導要領解説の要点を何が書いてあるか見なくてもかけるように。目標は丸暗記。パスラインなどの()埋め問題は、自分でほかの部分も消して、ほとんど「( )が、( )を、( )に」の状態にする。

教科の目標・各学年の目標・指導内容は全部覚える。機械のように一文全部言えるように覚える。そのために1日1冊のノートを使う。

理科や社会など実践が問われそうなものは(例えば「川」という単元で「地域の素材を使ってどのように教えるか」)、図書館から借りたり自分で買ったりして、全学年、全単元の指導案例を見て、何を教えなければいけないのかを確認しつつ、面白い実験などを覚えていく。これを訊かれたらこれを書くぞっていうのをひとつずつもっておく。

珍しい教材を持ってくるのは最初だけであって、基本をちゃんとわからせないといけない。子どもたちに教えないといけないことは何かっていうのは教科書を見る。指導要領解説だけではわからない。

3月から4月までは、パスラインの教育法規の問題を覚えるのに使った。指導要領を覚えたのは5月から。(何でそんな短期間に覚えられたのか?)死ぬ気。病んでた。それぐらいはまらないと勉強はできなかった。「絶対受からんといかん」っていう何かを置く。私の場合は、私が受からないと次に弟大学受験だったし。いわば一家を背負ってみる。そして自分が受からなかったときにその一家はどうなるって考える。それぐらい追い詰めて追い詰めて追い詰めて。
「今年がんばっとけば来年の勉強は楽だ」とかそういうつもりでやると絶対に受からない。何年も受からない。見てきたけど。

講師の経験はいらない。講師になったら、私たちとおんなじ仕事をしないといけないし、講師1年目って言ったらほんとに大変なんですよ。私は、初任のときにこれで試験を受けるってなったら無理だって思った。だから勉強ができるのは今だけ。一日勉強ができるのは学生の間しかないから。講師になったら帰ってくたくたになって、ふーって言ってるときに勉強しないといけないし、1学期に学校訪問だ何だって入ってくるとそこで講師といえども授業をしないといけなかったり、もう勉強どころじゃない。ポーンって現役で飛び込んでしまえば、どんなに仕事ができなくても、「エヘ」で済むけど、親は厳しいこといって来るけど、先生たちはみんな温かい目で見てくれる。それが中途半端に講師をして、一年目って初任研も入ってきて大変なときに、講師をしてたら、「私たちが教えることはないわね」っていうような感じの世界。

宮崎は(模擬授業は)基本はちゃんと押さえろっていう路線。たくさん教材を持っていっても中身がないのは一番嫌がられる。その内容を教えるのに本当にその教材が必要なのかっていうのを考えて、パフォーマンスだなっと思ったら考え直す。まず基本の授業をつくる。おもしろくなくても。


教育実習に向けて



実習では、子どもと遊んだりすることも大事なんだけど、一番見てほしいのは、先生方の締め方、ビシッとするところを見ておくと、初任でいきなり行ってもやっていけると思う。子どもが友だち言葉で来ると、ほかの先生はやり直しをさせた。自分にはそれがいけないってわからなかった。仲良くやればいい、嫌われたくない、そこからどんどん子どもは崩れていく。言うことを聞かなくなる。そこで「ああこれか」ってわかった。そっから立て直そうと思ってもなかなか立て直せない。指導の先生がきちんと決めてらっしゃることは自分も守る。最初はいやかもしれないけど、もし担当の先生が「敬語で話す」って言うのを守ってらっしゃるんだったら、実習生もそれをやったほうがいい。厳しくするところも学んでおくといいと思う。できなくても見ておいたほうがいい。先生が注意するところは実習生も注意しないと、実習を受け入れる学校側はそれを立て直すのが一番大変。修学旅行のときバスガイドさんがため口を使って子どもと話をしてたら、1年生のときから厳しく指導していたにもかかわらず、あっという間に教師に対して子どもたちが友だち言葉を使うようになった。入る前は「何で学校の先生はあんな怒るっちゃろう?怒りすぎやわ」って思ってたけど、いう所はビシッといってやらないといけないということに気づいた。

音楽の授業に来るときに、廊下を並んでくるっていうのを「おかしい」っていう先生もいるけど、小学校ではそれを徹底してやらないと、子どもが落ち着かなくて、けんかをしたり、怪我をしたり。学校全体の落ち着きに関係している。本当に先生になる気があるなら、指導の先生の指導のメリハリ、怒るときと楽しくやるときの差を見てくるといい。私は子どもを動かすときにワーワー言わないとできないけど、ベテランの先生になると大きい声を使わなくても、きちんとやれる先生もいっぱいいらっしゃる。カラーもあるけど年数もある。若いとワーワー言ってもついてくるから、嫌われることを心配しなくても大丈夫。若いだけで、厳しく言われてもまた来る。

実習先に初任者がいたら絶対仲良くなって。一番いい情報をもらえる。初任者と仲良くなって初任者が勉強に使ったものを全部もらって、初任者にどういう勉強をしたか訊く。私も実習に行って初任者の先生にファイル後とみんな借りて、自分の足りないところを全部埋めた。そこで仲良くなってると、模擬授業を持っていきやすい。

あまりいいたくないけれど、この世界は礼を重んずるところがあるから、実習に行くときは菓子折りを持っていったほうがいい。「学年でどうぞ」という感じで。自分は知らなくてやらなかったけれど、初任の時にはみんな当たり前のように菓子折りを持ってくる。学校の世界は「お世話になります」の世界。なくても怒らないけど「ふーん」って。みなさん受かって最初に行くときも菓子折り、講師になって初めていく学校でも菓子折り。

仲良くなっておくなら校長先生とも仲良くなっておいたほうがいい。もしかしたら面接官をするすごい校長先生かもしれないから。気に入られておく。あいさつ。「おはようございます!」きらきらっとして。

学校にもよるけど、実習生は早く来て掃除をする。いわれなくてもやったほうがいい。書人の先生がやっていると思うからそれを手伝うとか。「がんばってる!」っていうのを見せる。
運動会でもみんなそれぞれ何か持ってくる。