作成:瀬尾明彦
1. Bless Pro : 腰痛予防のための腰部負担評価ソフト
(Windows 98/Me/XP上で作動します。)
ソフト : b105.lzh (1.78 MB) bp252.lzh (2.13 MB) new-zip
DATA 01 写真1 写真2 写真3 写真4 写真5
DATA 02 pic-1 pic-2 pic-3 pic-4 pic-5
DATA 03 lift-1 lift-2 lift-3 lift-4 lift-5 lift-6 lift-7
DATA 04 課題用紙 エクセルデータ
2. 概 要
本ソフト Bless
は、作業姿勢や取り扱い物による腰部負担度を腰部椎間板圧迫力推定値で数値化し、それによって作業条件の問題や作業改善の検討進めることを目的としたものである。単に腰部椎間板圧迫力を計算するだけのソフトは他にもあるが、姿勢や作業条件の複合的な変更を多少自動化することで、作業改善の探索をやりやすくしているのが本ソフトの特徴である。
3. 入力方法及び入力すべき数値
以下の情報(姿勢パラメータセット)を用意する。直接測定するか、あるいは写真やビデオでの撮影結果から測定すれば良い。
4. 複合的な作業条件検討のための使用法
原則的に[姿勢の重心補正]と[パラメータ間の連動]の両方にチェックを入れた状態で操作する。また、基本的な姿勢パラメータセットは画面右上の「姿勢パラメータセットの呼出・保存」のところに登録されている。
1)作業面の高さの影響
荷物の高さLhを増減させることで作業面の高さの影響が検討できる。本ソフトでは荷物の高さの影響は主に体幹前傾角を増減させることで調節している。
2)荷物と体との距離の影響
荷物までの水平距離Ldを増減させることで、荷物を体に近づけることの価値や荷物を体から離して保持することの危険性を検討する。間接的であるが、荷物のサイズを小さくすることの価値の検討にも利用できる。本ソフトでは、荷物との距離の影響は主に体幹前傾角を変化させることで調節している。
3)荷物の重量の影響
荷物の重さにより腰部負担がどう変化するかを検討する。膝屈曲角と足屈曲角を調節することで、荷物重量が変化してもバランスが崩れないようにしている。
4)前屈の深さの影響
前に深くかがんだ姿勢をとることの影響を検討する。荷物の持ち方は変えず、また重心位置も保持するようにしている。
5)中腰の深さの影響
膝を曲げて深くしゃがみ込むことの影響を検討する。上半身の姿勢や荷物の持ち方は変えず、また重心位置も保持するようにしている。
6)身長の違いによる影響検討
身長の異なる人が同じ高さの作業台で作業することの影響を検討する。腰の高さや荷物までの水平距離はおおむね身長に比例して変化し、荷物と肩との間の距離は一定に保つようにしている。体重は、BMI(=体重÷身長2.体重はキログラム、身長はメートルの単位)一定の条件で自動的に増減させている。
7)座位での体幹前傾の影響検討
座位で前屈みの姿勢をとることの影響を検討する。この場合は[姿勢の重心補正]のチェックは外して利用する。
画面右上に基本的な姿勢パラメータセットや体格パラメータを呼び出したり、現在の姿勢パラメータセットを保存するためのエリアがある。職場でよく利用する姿勢パラメータセットをここで登録しておくことができる。
1)姿勢パラメータセットの呼出方法
下矢印のところをクリックすると保存済みのパラメータセットのリストが表示される。希望するパラメータセットをクリックするとそのデータが選択される。
体格パラメータを選択した場合には、現在の姿勢のままで身長と体重のみを入れ替えてくれる。同じ姿勢で体格が変わることの影響の検討に利用できる。
2)姿勢パラメータセットの保存
姿勢パラメータセットの入力エリアに姿勢パラメータセット名を入れて[保存]ボタンをクリックすると、現在の姿勢パラメータセットが保存される。保存できるパラメータセットは最大100個である。
3)姿勢パラメータセットの削除
保存済みの姿勢パラメータセットを選択して[削除]ボタンをクリックすると、その姿勢パラメータセットが削除される。