●作物の物質貯蔵メカニズムと新たな栽培技術について研究しています
ダイズの子実には脂質,タンパク質やデンプンが含まれていますが,油脂含有量(約20%)の向上やトランス脂肪酸の低減など,高付加価値のあるダイズ品種の育成が急務となっています。また,トウゴマ(トウダイグサ科)の子実には非常に高い粘性を持つ脂肪酸(シノール酸)を約90%含み,高品質の潤滑油の原料に利用されています。このように,ダイズやトウゴマの子実には油脂を多く含みますが,そのメカニズムは遺伝子が関係していることが明らかとなりました。したがって,この遺伝子を利用して油脂生産量を増大させることのできるダイズやトウゴマの分子育種や栽培方法の解明について研究を進めています。
また,植物を利用したバイオエタノールに関する研究が世界的にも注目されていますが,現在のバイオエタノール生産に利用される植物は,トウモロコシあるいはサトウキビ等の食用資源であるため,人類の食料との競合が問題となります。これに対して,野生植物を利用することは人類の食料と競合せずに大量にバイオエタノール生産を行うことが可能になります。この研究室では,このような次世代エネルギーに変換できる作物の栽培技術の確立について研究を進めています。