食品成分によるATL発症予防
成人T細胞性白血病(ATL)はレトロウィルスのヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)の感染が発病の引き金となる難治性の白血病で、治療法と予防法の開発が強く求められています。南九州地区ではHTLV-1の感染者が多いことが知られています。
HTLV-1がT細胞に感染してから50~60年間という長い潜伏期間を経て発症しますが、感染者の95%は無症候キャリアで発症しません。しかし、一度発症すると、極度の予後不良に陥り、全ATL患者の7割を占める急性型を発症した患者は1年以内にほぼ全員死亡してしまいます。
当研究室では、ビタミンEの一種であるトコトリエノールを用いて、ATL発症予防についての研究を行っております。
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