食品成分による抗炎症作用
炎症とは、生体が何らかの有害な刺激を受けた時に免疫応答が働き、それによって生体に出現した現象です。炎症には短時間の激しい炎症反応の急性炎症と長期間の緩い炎症反応の慢性炎症の2つがあります。炎症によって細胞は機能不全に陥ります。
肥満によって肥大化した脂肪細胞は、炎症性サイトカインであるTNF-αと呼ばれるタンパク質を分泌します。分泌されたタンパク質は、好中球やマクロファージの浸潤を誘導します。浸潤してきた好中球やマクロファージはさらに仲間を呼ぶために炎症性サイトカインを分泌します。再び、その炎症性サイトカインで新たな好中球やマクロファージのが浸潤してくるといったサイクルが出来上がり、これが慢性炎症につながります。
当研究室では、共役リノール酸(CLA)とイソチオシアネート、脂肪酸を用いて、抗炎症作用に関する研究を行っております。
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