多波長・時間軸天文学の時代のFORCE
〜広帯域X線で迫るコンパクト天体の世界〜

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日時

2021年3月4日 10:00-16:20、
3月5日 10:00-16:00

場所

名古屋大学会場とzoomによる
ハイブリッド(仮)
(ただしCOVID19の状況
によっては、完全オンラインで)

招待講演者

樫山和巳 (東京大学)
小林翔悟 (東京理科大)
高田順平 (華中科技大学)
石崎渉 (京都大学)
林多佳由 (NASA/GSFC)
佐藤寿紀 (理化学研究所)
米田 浩基 (理化学研究所)
木邑真理子(理化学研究所)

世話人

石田学 (ISAS/JAXA)
上田佳宏 (京都大学)
榎戸輝揚 (理化学研究所)、
勝田哲 (埼玉大学)
木坂将太 (広島大学)
森浩二 (宮崎大学)
中澤知洋 (名古屋大学)


 コンパクト天体(ブラックホール、中性子星、白色矮星)の魅力のひとつは、様々な時間スケールで多波長の変動を見ることができることにあります。時間軸天文学の時代にあって、多波長で連携する潮流のなかで、コンパクト天体の近傍から到来する高エネルギー観測も重要な情報を持っています。
2030年ごろの打ち上げを目指して検討中の FORCE (Focusing On Relativistic universe and Cosmic Evolution) は、15 秒角を上回る角度分解能で、1–80 keV の広帯域X線を撮像分光する衛星です。高感度と広帯域を特徴とし、2030年代に硬X線の帯域で最高感度の宇宙観測の窓を提供します。
これまで3回に渡ってFORCEワークショップを開催し、ブラックホールに始まり、銀河団、超新星残骸、パルサー星雲などについて、その成長や進化を軸にFORCE が切り開くサイエンスを議論してきました。今回はこれらのサイエンスの進展を議論することに加えて、新たに中性子星、白色矮星に着目します。また、多様な時間スケールでの天体の変化に関連した観測研究に焦点を当て、多波長と連携した時間軸天文学の時代における FORCE 衛星の役割を議論します。



*タイトルは一部仮題
*講演時間は、招待講演25+5分、一般講演15+5分を原則とします。

2021/3/4
10:00-12:00 セッション1:時間軸天文学におけるコンパクト天体の高エネルギー現象  座長:中澤知洋(名大)
10:00-10:20 基調講演 森浩二(宮崎大) FORCE イントロダクション pdf
10:20-10:50 招待講演 樫山和巳(東大RESCEU) X-raying the missing links in compact object astrophysics pdf
10:50-11:10 辻直美(理化学研究所) Swift/BATの硬X線カタログとFermi/LATのガンマ線カタログのクロスマッチ pdf
11:10-11:40 招待講演 高田順平(華中科技大学) X-ray emission from MeV pulsars pdf
11:40-12:00 深沢泰司(広大先進理工) MeVガンマ線観測とのシナジー pdf
12:00-12:10 ***1日目集合写真撮影@zoom ***
昼休み
13:00-14:20 セッション2:中性子星の磁気活動  座長:木坂将大(広大)
13:00-13:30 招待講演 米田浩基(理研) ガンマ線連星からの高エネルギー放射と粒子加速機構 pdf
13:30-13:50 津名大地(東大RESCEU) IIn型超新星からのX線放射 pdf
13:50-14:20 招待講演 石崎渉(京大基研) 高角度分解能な硬X線撮像観測でパルサー星雲の何がわかるか pdf
14:30-16:20 セッション3:高光度なコンパクト天体  座長:榎戸輝揚(理研)
14:30-14:50 朝比奈雄太(筑波大学) 一般相対論的輻射磁気流体コードINAZUMAによるブラックホール降着流シミュレーション
14:50-15:10 小川拓未(筑波大学) 一般相対論的ボルツマン輻射輸送による超臨界降着流の輻射スペクトル計算 pdf
15:10-15:40 招待講演 小林翔悟(東京理科大) 広帯域X線観測で探る高エディントン比での降着描像 pdf
15:40-16:00 井上壮大(筑波大学) 一般相対論的輻射磁気流体計算によるULXパルサーの構造の解明;アウトフローの構造と起源について pdf
16:00-16:20 内海碧人(筑波大学) 一般相対論的輻射磁気流体シミュレーションによる超臨界降着円盤のブラックホールスピン依存性の研究 pdf
2021/3/5
10:00-11:20 セッション4:白色矮星への降着とその時間変動  座長:石田学(JAXA/ISAS)
10:00-10:30 招待講演 木邑真理子(理研) Multi-wavelength study of X-ray binaries and cataclysmic variables – a new window through high-speed observations – pdf
10:30-11:00 招待講演 林多佳由(NASA/GSFC) Intermediate polarからの硬X線放射 pdf
11:10-11:30 武尾舞(都立大) X線反射シミュレーションによる矮新星の硬X線放射領域の空間分布の解明 pdf
11:30-14:40 セッション5:広がった天体の高感度観測  座長:大橋隆哉(都立大)
11:30-12:00 招待講演 佐藤寿紀(NASA/GSFC) X線-硬X線で探る超新星残骸とコンパクト天体 pdf
12:00-12:10 ***2日目集合写真撮影@zoom ***
昼休み
13:10-13:30 勝田哲(埼玉大) 重力崩壊型超新星残骸とコンパクト天体 pdf
13:30-13:50 砂田裕志(埼玉大) NuSTAR 衛星による活動銀河核 Pictor A ジェット終端ホットスポットからの硬X線放射の発見 pdf
13:50-14:10 西脇公祐(東大理) Coma clusterからの非熱的X線放射 pdf
14:10-14:40 招待講演 赤松弘規(SRON) 硬X線観測で解き明かす銀河団物理 pdf
14:50-16:00 セッション6:FORCE 計画のさらなる改良に向けて  座長:森浩二(宮崎大)
14:50-15:30 (司会:中澤) 議論 「FORCE 衛星でどんな突発天体を、どんなタイムスケールで狙うか?」 pdf