-------------------------------------------------------------------------------
脳波について
-------------------------------------------------------------------------------
1. 脳波:
脳波とは、頭部に電極を装着して得られる脳の電気活動を、増幅して記録したものである。
EEG(electroencephalogram)と略す。波形と周波数により
α波(アルファ、8〜12Hz)、
β波(ベータ、13〜25Hz)、
γ波(ガンマ、25〜26Hz)、
δ波(デルタ、0〜4Hz)、
θ波(シータ、5〜7Hz)
に分類される。
脳波(EEG)は脳電図ともいわれ、頭皮より記録できる。
正常な成人からは数10マイクロボルト(1マイクロボルト=1Vの1000000分の1)
の変化が、
1秒間に数回から数10回の電位変動が信号として記録できる。
2. 脳波計測の方法
脳波計測の代表的な方法として、以下の2つの方法が挙げられる。
1) 単極導出法 :電気的に不活性な部位(耳など)を基準部位(不関電極)として、それ に対する各測点(関電極)での
電位変動を計測し記録したもの。
2) 双極導出法 :頭皮上に複数の測定点を設け、各点の電位差を測定し記録したもの。
3. 脳波の種類
人間の脳波には、5つの種類がある。
●デルタ波 0.5〜3Hz 完全に眠っている状態(熟睡) 熟睡中・無意識
●シータ波 4 〜7Hz 熟睡と起きている時との中間の状態 まどろみ・ひらめき
●アルファー波 8〜13Hz 楽しい事に没頭している状態。 心が落ち着いている状態
集中・瞑想・リラックス
●ベータ波 14〜30Hz 通常の状態〜イライラ状態 心配・緊張
●ガンマ波 30Hz以上 怒りや興奮状態
( 脳波計測ソフトの実演を行い、データ処理・図形作成をエクセルで行う。 )
1. 脳波解析ソフト : Mind Sencor U
データ例 :
DATA 01 データ1(FFT)
DATA 02 データ2(FFT)
2. 脳波計測機器の概要
1)Brain Builder 脳波計測器を使用する。
2)遠隔受信のためBrain Builder用送受信セットで計測する。
3)PC取り込み用ソフトにはMind Sencor Uを使用する。
3. 脳波計測・解析方法
1) 作業前・作業中・作業後の脳波のスペクトル解析を行う。
2) 脳波の優越周波数を求める。
3) 額筋電値変化より緊張度を求める。
4) 脳波スペクトル値をtxt変換してエクセルに取り込み解析を行う。
4. 計測・解析例
例は、香りの強いレモン果汁を嗅ぐとα波が時間経過ごとに増加し、リラックスしてていくことを
示すデータ(文献より)。
-----------------------------------------------------------------
脳波解析データ 例0010 (脳波FFTデータをエクセルに読み込んだもの)