News & Diary
論文を出版しました
XRPIXの写真
見直した解析手法で作成したX線スペクトル
本研究室の行元さんを中心に、次世代X線天文衛星への搭載を目指すX線 SOI-CMOS 検出器「XRPIX」の分光性能を評価し、論文として出版しました。おめでとうございます。この論文は、XRPIX のピクセル構造を最適化した論文の続きになっていて、分光性能の評価に焦点を当てています。詳細な評価のために、実際の運用を想定した実験条件でデータ取得・解析を行いました。解析においてはこれまで利用されてこなかったデータを活用し、手法の見直しも行いました。結果として、過去最高の分光性能の達成に成功しました。また、回路部の設計最適化がさらなる分光性能向上に繋がることを示しました。論文と要旨はarXivと出版社ページから読むことができます。本研究では、これまで気づかなかった問題が次々と発見され、原因の理解や対処に非常に苦労しました。しかし、性能が向上したからこそ問題を発見できたのだと考えると、落ち込むことなく前向きに研究を進めることが出来ました。本研究で見つけた課題を改善し、さらなる進化に向かって頑張ります。