宮崎大学獣医機能生化学研究室では細胞品質評価試験を行うことで、
安全性が確保された獣医再生医療をサポートします。
細胞品質評価試験で移植細胞に対して各種試験を行うことで、
安全性の担保された移植細胞を提供しています。
エンドトキシン試験
エンドトキシンはグラム陰性菌の破壊によって培養液中に遊離されます。培養上清中におけるエンドトキシンの混入はグラム陰性菌の存在を示唆するものであり、レシピエントの健康を害する恐れがあります。
本試験では、エンドトキシン検出装置を利用することで、高感度にエンドトキシンを検出することができます。
無菌試験
培養液中における細菌及び真菌の混入は細胞培養に悪影響を与えるとともに、レシピエントの健康を害する可能性があります。
本試験は培養上清中の細菌及び真菌の混入を否定するための試験です。血液寒天培地を使用することで広く微生物の混入を検出できます。
マイコプラズマ否定試験及び人獣共通感染症否定試験
培養細胞へのマイコプラズマ及び人獣共通感染症原因菌の感染はレシピエント及び獣医再生医療関係者の安全を脅かします。
本試験では、マイコプラズマ及び人獣共通感染症原因菌を高感度に検出することが可能であり、安全な移植手術を保証します。マイコプラズマ否定試験の再試験では、より検出感度の良いマイコプラズマ検出キットを使用して判定します。