埋もれたAGNの宇宙論的進化
日時
2021年12月2日(木)12:55-17:40、
3日(金)9:15-16:20
場所
京都大学会場(理学部セミナーハウス)とzoomによるハイブリッド
プログラム
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形式
コロナ状況の改善を期待し、対面(zoom 併用)での開催を前提とします。京都大学の対応レベル次第では、完全オンライン形式に切替える予定です。
招待講演者
青山 尚平(東京大学)
秋山 正幸(東北大学)
泉 拓磨(国立天文台)
梅村 雅之(筑波大学)
大木 平(千葉大学)
河野 孝太郎(東京大学)
鳥羽 儀樹(京都大学)
中川 貴雄(宇宙科学研究所)
長島 雅裕(文教大学)
宮地 崇光(メキシコ国立自治大学)
山田 智史(京都大学)
山田 亨(宇宙科学研究所)
和田 桂一(鹿児島大学)
世話人
上田 佳宏(京都大学)
内田 裕之(京都大学)
寺島 雄一(愛媛大学)
鳥羽 儀樹(京都大学)
長尾 透(愛媛大学)
森 浩二 (宮崎大学)
お問い合わせ先
Email:
force-ws2021-org@cr.scphys.kyoto-u.ac.jp
銀河合体に伴って出現する「塵やガスに深く埋もれた活動銀河核(AGN)」は、銀河ブラックホール共進化を解明する鍵となる種族である。しかし、観測の困難さゆえ、その宇宙論的進化は謎に包まれている。高感度硬X線観測は、これらの埋もれた活動銀河核を探査するひじょうに有効な手段である。
日本の次期X線天文衛星として検討が進められているFORCE衛星は、10 keV以上の硬X線バンドにおいてNuSTAR衛星の10倍上回る感度を実現する計画である。本研究会は、第1回FORCE研究会(2017.11)に引き続き、FORCEの主要科学目標の一つである「埋もれたAGNの探査」にふたたび焦点を当てる。関連分野で活躍されている研究者にご参集いただき、最新の多波長観測結果と巨大ブラックホール形成理論の現状を整理し、FORCE計画への期待と展望を議論する場としたい。
なお、狭義の「埋もれたAGN」とは、中心核のほぼ全方向が塵やガスに覆われており通常の分光観測では同定困難なAGN種族を指すが、本研究会では、視線方向だけが塵やガスに遮られている「いわゆる普通の2型AGN」も、広く議論の対象としたい。

2021/12/2 12:55-17:40 | ||
(座長: 鳥羽儀樹) | ||
12:55-13:00 | 世話人挨拶 | |
13:00-13:20 | 森浩二 | FORCE計画の概要と現状 pdf |
13:20-13:40 | 上田佳宏 | FORCEによる埋もれたAGNの探査 pdf |
13:40-14:10 | 山田亨 | AGNの高感度硬X線観測への期待 pdf |
14:10-14:25 | break | |
14:25-14:55 | 和田桂一 | AGNはどのように「埋もれて」いるか? 理論モデルからの示唆 pdf |
14:55-15:25 | 山田智史 | 硬X線による近傍U/LIRG中の埋もれたAGNの観測 pdf |
15:25-15:45 | Xiaoyang Chen | Discovery of a Faint AGN in a ULIRG with Kpc-scale Fast Wind pdf |
15:45-16:00 | break | |
(座長: 上田佳宏) | ||
16:00-16:20 | 谷本敦 | NuSTAR Observations of 52 Compton-thick Active Galactic Nuclei Selected by the Swift/BAT All-sky Hard X-Ray Survey pdf |
16:20-16:40 | 伊藤慧 | COSMOS2020: Ubiquitous AGN Activity of Massive Quiescent Galaxies at 0<z<5 Revealed by X-ray and Radio Stacking pdf |
16:40-17:10 | 河野孝太郎 | 電波観測で探る遠方の隠されたAGN:現状のまとめとFORCEへの期待 pdf |
17:10-17:40 | 泉拓磨 | ALMAが調べた近傍の隠されたAGN:現状のまとめとFORCEへの期待 pdf |
2021/12/3 9:15-16:20 | ||
(座長: 寺島雄一) | ||
9:15-9:35 | 西村優里 | Spatially and spectrally resolved HCN/HCO+ ratios in the U/LIRGs from the CON-quest sample pdf |
9:35-10:05 | 秋山正幸 | 光赤外観測で探る隠されたAGN:現状のまとめとFORCEへの期待 pdf |
10:05-10:25 | 久保真理子 | 遠方Type 2 AGN探査によるBH銀河共進化の解明 pdf |
10:25-10:40 | break | |
10:40-11:10 | 鳥羽儀樹 | 中間赤外線サーベイによる埋もれたAGNの探査:現状のまとめとFORCEへの期待 pdf |
11:10-11:30 | 水越翔一郎 | WISEデータのフラックス変動を用いたAGNダスト減光量の推定と共進化への示唆 pdf |
11:30-12:00 | 中川貴雄 | 赤外線分光による埋もれたAGNの探査:現状のまとめとFORCEへの期待 pdf |
12:00-12:10 | 集合写真撮影 @ zoom | |
12:10-13:00 | lunch break | |
(座長: 長尾透) | ||
13:00-13:30 | 梅村雅之 | SMBH形成に関する理論的課題:埋もれたAGNの役割について pdf |
13:30-14:00 | 宮地崇光 | X線AGN進化とそのモデルへの話題 pdf |
14:00-14:30 | 長島雅裕 | 準解析的手法による銀河・AGN形成モデル pdf |
14:30-14:45 | break | |
14:45-15:15 | 大木平 | 準解析的モデルを用いた銀河合体によるAGNの形成と進化 pdf |
15:15-15:45 | 青山尚平 | 宇宙論的ダスト形成シミュレーションと埋もれたAGN pdf |
15:45-16:05 | 井上進 | AGNディスクウィンド ・トーラス起源の非熱的電磁波・ニュートリノ放射 pdf |
16:05-16:20 | サマリ pdf |
ポスター講演リスト | ||
稲葉 昂希 | Broadband X-ray spectral analysis of the dual AGN system Mrk 739 pdf | |
林 隆之 | 高光度赤外線銀河に対する多周波電波撮像観測 (slackのみ) pdf | |
内山 久和 | A Wide and Deep Exploration of Radio Galaxies with Subaru HSC (WERGS) : Statistical characterization of local environments of radio galaxies at z=0.3-1.4 pdf | |
山本 優太 | すばる望遠鏡で探る高赤方偏移電波銀河の性質 pdf | |
中野 すずか | 埋もれたAGNの発掘を可能とする新しい熱源診断: 高解像度CO分子・C原子輝線観測 pdf | |
植松 亮祐 | ALMA Lensing Cluster Survey: Properties of Millimeter Galaxies Hosting X-ray Detected Active Galactic Nuclei pdf | |
登口 暁 | Extreme nature of four blue-excess dust-obscured galaxies revealed by optical spectroscopy pdf | |
工藤 祐己 | 統一的AGNアウトフローのための流体シミュレーションコード開発 pdf | |
榧木 大修 | 電波銀河のガンマ線loudnessとX線スペクトルの関係 pdf | |
岩田 季也 | NuSTAR・Suzakuの多期間観測データによるCentaurus AのX線時間変動解析 pdf |