以下の４つ視点を今後大事にしてください。


★１）学生諸君への五訓！★

１）好きなものをやれ！　→　将来何で飯を食っていくか？

２）明確な目標は？　→優先順位をつけろ！

３）夢や野心を持て！　→時間管理が未来を決める。

４）2-3度、自分の壁や能力の限界を経験せよ。そこから、人は立ち、越えると本当のおもしろさが分かる！

５）人生は一回やで！

★２）ホウレンソウイコカ コミュニケーション

ホウレンソウイコカコミュニケーションとは、ホウ（報告）・レン（連絡）・ソウ（相談）・イコ（先生のところに行く）・カ（確認）コミュニケーションのことである。例えば、先生のいない時に、どこかの大学から冷凍標本が届いた。受け取ってフリーザーに入れたが、ある学生は完全に忘れていた。半年後に、送った大学の先生から同定の結果の問い合わせが有り、６ヶ月も経って初めて発覚する。ある意味先生の顔は丸つぶれである。ほんとにあった先輩の話である。その人はもう信用はありません。

また、頼んでいた標本を送ってもらい、多いので２回に分けて送ってくれた。頼んでいた最も重要な１尾しか知られていない後思われる貴重な標本が入っていないと言って、学生は大騒ぎして、頼んだのに相手方にクレームをつけた。再度調べ直してみましょうと、相手方も責任を感じて、どこかに紛れ込んでいるかもしれないと、大量にある樽毎、棚ごとに調べなおしてくれ、一ヶ月ごとに調査状況のメイルをくれた。データベースや棚リストから消去法で詰めていったら、最初に送ってくれた標本の中のuncatologuedとされている標本がそれにあたり、最初の標本の中にあった可能性が極めて高いと言ってきた。アゼンである。

インボイスには登録されてなかったので番号はないが、uncataloguedとされ、リストにあり、最初からあったにも関わらず、頼んだ標本を半年経っても１度も注意深くみてないので、頼んだその種類に気づかず、また、着いたときに１尾１尾、確認していないのでこういうことが起ったと思われます。適当に箱からunpackして、標本瓶に入れたため、インボイスから１尾１尾チェックしていませんでした。

要するに正確に１尾１尾確認する精神が欠けていたこと、、またその標本状態、色やダメージ具合、及びサイズが頭に入っていなかったことになります。魚は舐めるようによく観察してください。送ってもらった標本のデータを半年も経っても取っていないなど、２重のミスを犯しています。標本のデータを取り、標本をみていたら、自分が頼んだ標本なので途中で気づいたはずです。話になりません。

相手方に大変な迷惑をかけてしまったことになります。以後、そこの博物館から標本を借りるのが非常に難しくなり、後輩達の研究にも不利になるようなことをしてしまったことになります。これも本当にあった先輩の話です。借りた標本が１尾でも無かったら、大変なことで、責任問題です。このようなことが１回でもあったら、その人はもう信用はないと思ってください。

頼まれたことや実験をやった結果は、必ず終わったら終わったことを報告、研究室内で気になったこと、何かが足りなくなりそうだったら、連絡・注文、実験結果はトコトン相談、先生のところに行って、報告・連絡、先生が確認するまで、決して帰ってはいけない。


★３） 日常の意識

１）　朝来た時、帰る時は必ず、周りに挨拶は当たり前、先生を含め声をかけて、誰が鍵を閉めて帰るのか確認して帰ること。
２）　自分が分からないことは、後輩や、周りのものに伝わらない。
３）　自分は知らないことだらけとという自覚を持つ。知らない言葉を聞いたり見たりしたら、その場で聞き直したり、すぐ調べよ。

４）　他人に教えるつもりで調べることを心がける→最低限の知識や専門用語を知らなければ論理的な思考も出来ないし、他人に適切な言葉を使って説明が出来ないことは、理解はまず出来ていないことを意味する。知らないことは放っておいてはいけない。
５）　謙虚でなければ、人や社会から教わることは出来ない。常識だが、わかっていない人が多い。　

６）　結果は、必ず文章にして印刷されたものを読み返す習慣を！　→そこから弱点や良い考え、論理的思考や表現が浮かぶ

★４） 先生の機能

先生とは、以下の７つの側面、機能を持つ。大いに質問や、相談をすべし。学生は、ある意味、どこかの時点で先生を超えて行かなければならない。


１）キャリアコーチ（相談相手）　　

２）アサッサー（assesor: 評価者）

３）Troubleshooter(問題処理･謝罪者)

４）Approver (承認者)　Goサイン

５）Hyperprofessional （師匠）

６）Coｗorker （協同研究者）

７）Networker (人脈紹介者)