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齊藤さん(D1)のプレプリントが公開されました。
喜界島のネコから島特異的なネコ白血病ウイルス(FeLV)系統を発見!
ネコ白血病ウイルス(Feline leukemia virus: FeLV)は、ネコに持続感染し、白血病やリンパ腫、免疫不全などの重篤な疾患を引き起こすレトロウイルスです。一方、地理的に隔離された島嶼地域におけるFeLVの感染状況やウイルスの遺伝的特徴については、十分に明らかになっていません。
本研究では、鹿児島県喜界島のネコ48頭を対象としてFeLVの感染状況を調査しました。その結果、6頭(12.5%)からFeLV DNAが検出されました。さらに、ウイルスのenv遺伝子を用いた系統解析を行ったところ、喜界島で検出された6株はいずれもGenotype Iに分類される一方、本土由来の既知のFeLV株とは異なる、遺伝的に非常に近縁な「喜界島特異的クレード」を形成することが明らかになりました。
これらの結果は、喜界島という地理的に隔離された環境の中でFeLVが局所的に伝播し、独自の遺伝的特徴を持つウイルス集団が形成されている可能性を示しています。また、島嶼地域における感染症対策の観点から、多頭飼育環境へネコを導入する際のFeLV検査や、島内外へのネコの移動を適切に管理することの重要性を示す知見と考えられます。
論文は2026年9月11日にJxivで公開されています。
https://jxiv.jst.go.jp/index.php/jxiv/preprint/view/6338
2026.09.11