獣医臨床放射線学研究室
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私たちの研究室は、平成17年に新設開講され平成20年に一度教員席が空席となりましたが、平成21年1月より浅沼教授、同年3月より佐藤准教授が着任し再開されました。現在、学部学生等9名を合わせた計11名が毎日賑やかに臨床・研究を行っております。臨床ではCTと脊髄造影を用いた中枢神経系疾患の診断・治療が主たる仕事となっております。「CTを中心とした大中小動物の画像診断」と「脳脊髄液を用いた神経疾患の病勢判定および予後判定」を行っております。

 研究においては「先天性および後天性神経疾患・代謝病(主に頭蓋内疾患)の各種診断法に関する研究」「脳内の痛み応答部位と麻酔深度に関する研究」「椎間板ヘルニアモデルを用いた脊髄治療法の開発」「ヒトNASH/NAFLDモデルにおける脂肪肝/肝硬変に対する抗酸化剤の効果」を行っています。寄生虫病学研究室と共同で「肺吸虫のイヌ肺内動態の解明」と「肺吸虫ラットモデルによる免疫学的解明」を行っております。加えて、獣医臨床学分野にとどまらず、畜産学と共同で、これまで行われてこなかった産業動物の断層画像診断を行える環境を整えております。牛の停留睾丸やフリーマーチンなどの早期画像診断法の臨床研究(獣医臨床繁殖学研究室との共同研究)、肉牛や豚における屠肉形質の推定(霜降りの度合い)へのCT利用の研究も行っております。特に、平成23年1月より稼働している大動物用大型CT装置は世界でも類を見ない装置で、500kgの牛の全身を撮影することが可能です。さらに、医学領域の研究チームと組み実験動物における生命現象の画像化、非侵襲生体機能検出法の応用にも力を発揮していきます。

                文責 教授 浅沼武敏