作製したプラスティネーション標本は獣医解剖学実習や獣医組織学実習はもとより、関連する講義などでも活用しています。
講義・実習での使用実績:
- 講義:獣医解剖学、獣医組織学など
- 実習:獣医解剖学実習、獣医組織学実習、博物館実習、動物解剖実習など
さらに、中高大連携事業や出前講義などでも積極的に利用しており、中高生に獣医学を学ぶ楽しさを伝えると共に、獣医学が対象としている多様な動物とその臓器の機能と形態などについて話をし、受講生に生命の神秘性や大切さなどについて理解を深めていただいています。受講生にとっても、実際に手にとって触ることができる標本として好評をいただいています。
2009年度の実績(学外のみ):
2008年度の実績(学外のみ):
- 宮崎県立妻高校
- 宮崎県立都城泉ヶ丘高校
- 大分県立杵築高校
- サイエンスキャンプ 科学どっぷり合宿
- 高校生諸君!! 見て・聞いて 獣医学の未来を体験しよう (麻布大学にて)
2007年度の実績(学外のみ):
- 宮崎県立宮崎西高校付属中学校
- 宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校
また、プラスティネーション標本の作製にはかなりの時間、労力や費用がかかります。標本の作製は獣医解剖学講座に所属し卒業論文作成に取り組んでている学部学生の有志の皆さんの多大な協力により成り立っています。さらに、このプラスティネーション標本を用いた教育及び研究プロジェクトを立ち上げてからこれまでに得られた研究費は以下のとおりです。謹んで深謝いたしますとともに、より多くの標本を作製し、研究に、教育に、そして地域貢献にとどんどん活用していきたいと思います。貴重な標本が共有の宝物と成っていくことを切に願っております。
- 科学研究費補助金 基盤研究(C)課題番号20580323 期間(平成20〜24年)
- 宮崎大学 戦略重点経費 (平成19年及び20年)
今後の課題
- CTやMRIなどの断層撮影写真と断層プラスティネーション標本を作製し、それらを組み合わせ学習効果の向上をねらうことと臨床教育に寄与できる獣医解剖学教育体系の確立。
- 迅速なプラスティネーション標本の作製方法を開発する。
- ホルマリンを使わない(ホルマリンの代替え品を用いて)プラスティネーション標本の作製を試みる。
- 地球上だけでなく宇宙に生存する様々な生物で標本をつくりアーカイブを充実させていく。\(^o^)/
解剖実習室にあった落書き
|