フーリエ級数(その4)
応用数学2 第5回 2004年12月16日 14:50〜16:20
1.6 複素フーリエ級数
- 前回の話から:
- a_n cos nx + b_n sin nx は A sin (nx + Θ) と表現することもできる.
- --> (a_n, b_n) という二つのパラメータを使い f(x) はフーリエ級数展開できるが,
振幅と位相という二つのパラメータを使っても同じことが表現できるのではないか!
- 複素フーリエ級数
- オイラーの式: exp {inx} = cos nx + i sin nx, exp {-inx} = cos nx - i sin nx
を使って,フーリエ係数 a_n, b_n と c_n との対応関係を示す.
- 複素フーリエ級数の基底
- { ..., exp{-i2x}, exp{-ix}, 1, exp{ix}, exp{i2x}, ...}
- 内積の定義
- 複素フーリエ級数の計算例(その1): f(x) = x
- 複素フーリエ級数の計算例(その2): f(x) = cos kx, k は整数
- αが複素数でも実数かのように微分の計算はできる: d/dx exp{αx} = α exp{αx}
- 演習
- 問1: 基底 exp{inx} と exp{imx},
n,m は整数,が区間 -π< x <π で直交していることを示す.
- 複素数関数の内積は,片方の関数の複素共役をとる必要がある
- なぜか? --> 内積 ( exp{inx}, exp{inx} ) ,つまり
関数 exp {inx}, -π < x <π, の絶対値(ノルム)がどうなるか考えてみる.
- --> 大きさなので,正の実数でないと不都合.
- 問2: 複素フーリエ級数の計算: f(x) = x^2
- k を整数とすると,一般に,exp{ikx} の πから-πの積分は 0 になる.
オイラーの公式にしたがい,cos, sin に分解して計算しても,もちろん答えは
同じですが,手間がかかる.この積分の式の見ただけで 0 としたい.