研究室概要

本研究室では、半導体センサを基盤とした計測技術の研究を行っています。放射線や粒子など、目に見えない情報を計測によって引き出し、物理現象の理解や新しい応用につなげることを目指しています。デバイス開発から計測システム、データ解析までを一体として捉え、基礎研究と応用研究の両立を重視した研究活動を進めています。

研究の考え方・特徴

計測を「理解」につなげる

本研究室では、計測を単なるデータ取得として捉えるのではなく、物理現象を理解するための手段として位置づけています。得られたデータの背後にある物理を考え、次の計測や改良につなげていくことを重視しています。

非破壊で情報を引き出す

放射線や粒子を用いた計測は、物質内部の情報を非破壊で取得できる点に大きな特徴があります。対象を壊すことなく構造や組成を調べる手法は、材料研究や文化財分析など、幅広い分野への応用が期待されています。

デバイスから解析まで一体で考える

半導体センサの設計から計測システムの構築、さらにデータ解析までを一体として捉えることで、新しい物理情報を引き出すための最適な計測手法を検討しています。部分的な改良にとどまらず、全体を見渡した研究を進めています。

研究分野の位置づけ

本研究室の研究は、半導体デバイス工学放射線・粒子計測を基盤とし、計測システムの構築とデータ解析を含む物理計測技術の分野に位置づけられます。

半導体センサの設計・評価といったデバイスレベルの研究から、計測回路やシステムの構築、取得したデータを用いた物理現象の解析までを一体として扱い、物理と工学の境界領域に立脚した研究を進めています。

また、非破壊計測やイメージング、さらにはエッジAIを用いた情報抽出など、新しい計測手法の開拓にも取り組んでおり、材料研究、宇宙科学、社会インフラなど多様な分野への応用を視野に入れています。

教育・人材育成の方針

本研究室では、研究活動を通して、自ら考え、手を動かし、議論する力を身につけることを重視しています。学生は研究室の一員として研究に主体的に関わり、教員はその過程を丁寧に支えながら指導を行います。

学部生は、基礎的な知識や実験手法を学びながら、計測装置の扱い方やデータ解析の進め方を身につけ、卒業研究を通して一つの課題にじっくり取り組みます。大学院生は、より高度な研究テーマに取り組み、研究計画の立案や後輩指導を経験しながら研究を深化させます。

研究室内では、日常的な議論や報告を通して、結果だけでなく考え方や過程を共有することを大切にしています。こうした経験を通じて、専門知識に加え、論理的思考力や課題解決力、研究に向き合う姿勢を育成します。

研究室の体制・環境

本研究室では、学生と教員が密に連携しながら研究を進める体制をとっています。研究テーマごとに日常的な議論や進捗共有を行い、研究の方向性や課題を研究室全体で確認しながら取り組んでいます。

研究活動は、個人作業と共同作業をバランスよく組み合わせて進めます。学生はそれぞれのテーマに責任を持って取り組みつつ、実験手法や解析の考え方を共有し、互いに学び合う環境を大切にしています。

また、計測装置や実験環境を活用した実践的な研究を行うため、研究室内には必要な実験設備や解析環境を整えています。研究に集中できる環境の中で、試行錯誤を重ねながら研究を進めています。