令和7年度・第2回不食草除去作業

2025年6月28日〜29日、都井岬で第2回不食草の除去作業を行いました。 この作業は、野生馬が食べない「不食草」を取り除き、冬の採食環境を整えることを目的としています。
今回は、宮崎大学農学部から獣医学科の学生25名、畜産草地科学科の学生10名が参加し、合計35名での作業となりました。前回よりも参加者が多く、より充実した活動となりました。

こちらは作業風景の一部です。今回は天候にも恵まれ、晴天のもとでの作業となりました。炎天下での作業ではありましたが、こまめに休憩を取りながら、和やかな雰囲気の中で楽しく取り組むことができました。

2日間の成果の一部です。広い範囲に生い茂っていた不食草を、参加者全員の力を合わせて取り除くことができました。まずは草刈り機で地上部を刈り取り、その後にツルハシで根ごと掘り起こすことで、効率よく作業を進めることができました。

野茨(ノイバラ)は地下茎で増えるため、地上部だけでなく根までしっかりと取り除くことが重要です。地下茎まで根こそぎ除去することで再生を防ぎ、御崎馬が採食できる草本類の生育を促すことにつながります。

ヒオウギはアヤメ科の多年草で、葉が何枚も重なり合って扇を広げたように見えることから、名付けられたとされています。都井岬では、草原のいたるところに自生し、毎年9月ごろにはオレンジ色の花が咲きます。一部地域では絶滅危惧種となっており、今回の作業ではヒオウギを刈り取ってしまわないように注意しながら作業しました。

作業のあとは、黄金荘で食事をいただきました。地元の新鮮な食材を活かした料理はどれも絶品で、参加者一同、大満足のひとときとなりました。

今回は、馬が多く集まる小松ヶ丘での作業だったため、作業中はいたるところで御崎馬の姿を見ることができました。2日間とも強い日差しの中での作業となりましたが、休憩時間にはこまめな水分補給を行い、馬たちに癒されながら体力を回復し、無事に作業を続けることができました。

2025年07月08日