宮崎大学太陽光発電プロジェクトイメージ

実験装置の説明

FT-IR
フーリエ変換赤外吸収分光光度計(FT-IR) JASCO FT/IR-610

試料に赤外線を照射すると、試料内の各分子固有の波長で赤外線が吸収されます。どの分子も赤外領域に固有の吸収帯を持つので、分子固有の吸収スペクトルが得られ、この波長により定性分析が、吸収強度の比較により定量分析ができます。


ソーラーシミュレーター
ソーラーシミュレーター YAMASHITA DENSO YSS-100A

高圧キセノンランプを光源とし、地上で受ける太陽光(AM1.5G)に近似したスペクトル分布で照射照度1SUNの光を測定サンプルに照射します。この装置により擬似的な太陽光を作成し、サンプルに照射したときにどれだけの電力が発生したかを測定することが出来ます。


分光光度計
紫外可視近赤外分光光度計 JASCO V-670 Spectrophotometer

紫外可視近赤外分光光度計は、紫外、可視、近赤外領域の光吸収を測定する機器です(波長範囲190~2700nm)。
分子の構造に関する情報を得ることができますが、吸収の波長幅が広く詳細な情報に欠けるため、ピーク解析によって化合物の構造解析をすることは容易ではありません。測定法として、透過測定と反射測定があります。


レーザー顕微鏡
形状測定レーザマイクロスコープ KEYENCE VK-X100series

レーザービームを観察したい試料上にスポット照射し、スポット位置をテレビ画面のように走査することによって、試料各点における吸収や反射、あるいは散乱、発光などを検出する。最大の特徴は、3次元試料の観察機能にある。反射物体を観察すると試料の表面形状(凹凸)が正確に計測でき、蛍光試料を観察すると厚みのある試料の断層像が得られる。他の特徴としては、コントラストが非常に高く、赤外像や紫外像など不可視像が得られ、光熱変換顕微鏡や光起電流(OBIC)顕微鏡が実現できる。また、従来の光学顕微鏡の様々な機能(位相差法、微分干渉法、偏斜照明法、暗視野法など)もすべて保持している。


ライフタイム測定装置
ライフタイム測定装置 LTA-1510EP

マイクロ波光導電減衰(μ-PCD)法を利用して、励起キャリア(電子・正孔)のライフタイムを測定する装置です。非発光再結合が支配的なシリコンや多結晶であるCIGS材料への適用も可能で、ライフタイムのマッピング測定も取得できます。


レーザー顕微鏡
ホール効果・比抵抗測定装置Resi Test(レジテスト)  ResiTest8300型

ResiTest8300型は半導体材料の比抵抗とホール効果を測定し、その材料のキャリアタイプ、キャリア濃度、キャリア移動度を求める装置です。8310型/8308型は、AC磁場法を採用し半導体材料と電極の界面で発生するノイズやドリフトを除去することができるため低移動度/高抵抗試料の測定に威力を発揮します。 また8340DC型/8308型に搭載された高速な電流反転機能(デルタモード)は熱起電力の影響を除去することができ、熱電材料のように低抵抗でかつ熱起電力の影響を受けやすい材料の測定に有効です。