ご挨拶

2020年度(令和2年度)4月より附属動物病院長を拝命いたしました。これから2年間、本院の使命、責務を安全に執行できるよう運営・管理の舵を取ってまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

本院はこれまで学内措置や宮崎県獣医師会をはじめとする学外の関係団体各位のご協力をいただきながら、高度獣医療の整備と社会への還元を行ってまいりました。その結果、今では宮崎県内の飼い主様ばかりでなく、九州圏内の飼い主様にも多数ご来院いただけるようになりました。

現在、全国獣医系大学では「獣医学教育改革」が進行しております。獣医師免許証を受けた獣医師は、伴侶動物、産業動物を問わず診療現場での即戦力が求められます。つまり、獣医学科の学生は、動物診療の基本から応用まで幅広い教育を受ける必要があり、教員はそれを提供しなければなりません。したがいまして、本院を使用しての教育・実習、とくに参加型臨床実習(伴侶動物、産業動物)では、何かとご迷惑、ご不便をおかけすることと思いますが、優れた獣医師を輩出するため、皆様にはご理解、ご協力の程をお願い申し上げます。

宮崎県の産業基盤である畜産に対しては、従前の通り、農学部獣医学科や産業動物防疫リサーチセンターと連携し、産業動物医療に貢献してまいります。2010年の口蹄疫禍の際には、本学獣医学科の多くの教員が防疫活動や清浄性検査に参加し、学部学生や大学院生も様々な支援活動を行いました。今後も、人材育成を含め、産業動物獣医界を取り巻く諸問題に関係部署と連携し、対応していく所存です。

南海トラフ巨大地震をはじめ、大災害への備えが叫ばれております。本院のスタッフはこれまで、福島第一原発事故スクリーニング支援活動や平成28年熊本地震への支援活動を積極的に行ってまいりました。災害時に対応すべき獣医師の役割について、獣医学科学生への教育もわれわれの重要な役割と心得ます。また、災害とならび重要なのが人獣共通感染症対策です。動物のケアはもちろんのことですが、「人の健康と福祉」に貢献することも獣医師の使命です。本院では昨年度より防災訓練など院内研修の定期的開催を開始いたしました。地域社会のニーズに応えるため、より研修内容の充実をはかり、皆様のお役に立てるよう努力してまいりたいと思います。

以上、本院の担う役割と課題は多岐にわたりますが、なにより地域の皆様から愛され、そして全国の皆様から評価される病院を目指し、スタッフ一同、諸活動に邁進していく所存ですので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2020年4月吉日
宮崎大学農学部附属動物病院
病院長 日髙 勇一

当院は「宮崎地域動物医療ネットワーク」の中核病院です。

宮崎大学農学部附属動物病院
住所:宮崎県宮崎市学園木花台西1-1
TEL:0985-58-7286(動物病院受付)
FAX:0985-58-7156(動物病院受付)