〇 学術論文が掲載されました
平野准教授、國武教授らの研究成果が「Plant Reproduction」誌に掲載されました.
本研究では、ヒガンバナ科のキルタンサスにおいて、炭素イオンビーム照射した花粉を授粉させ胚と胚乳発達の詳細を調査しました。DNA損傷や突然変異を持つ雄性配偶子(精細胞)が受精すること多様な胚および胚乳が誘導されることが明らかになりました。新たな育種法としての利用が期待されます。
図 巨大な胚乳核(図中の黄色矢印)を持つ胚嚢
Hirano T, Murata M, Watarikawa, Y. Hoshino Y, Abe T, Kunitake H (2024) Distinctive development of embryo and endosperm caused by male gametes irradiated with carbon-ion beam. Plant Reproduction. https://doi.org/10.1007/s00497-024-00496-9
〇 学術論文が掲載されました
平野准教授らの研究成果をまとめた総説が育種学研究誌に掲載されました。
近年の重イオンビーム育種技術の発展についてまとめています。
詳しくは主要な総説・解説をご覧ください。
〇 宮崎大学学生農学特別賞(地域貢献・ボランティア部門)を受賞
本研究室の古賀靖子さんと椎槙子さんが参加した活動「にほんごでしゃべろう会」が宮崎大学学生農学特別賞(地域貢献・ボランティア部門)を受賞しました。
おめでとうございます。今後の活躍が期待されます。
詳細は農学部ホームページをご覧ください。
〇 学術論文が掲載されました
平野准教授、國武教授らの研究成果が「Breeding Science」誌に掲載されました.
本研究では、サツマイモの塊根形成に関するメカニズムを明らかにするために良食味品種‘べにはるか’に重イオンビームを照射し、突然変異体群を得ました。その中から、新たな塊根形成抑制変異体を選抜して、塊根形成過程の詳細を明らかにしました。塊根の初期肥大に関与する遺伝子に突然変異が誘発されていることが考えられ、サツマイモの塊根形成を理解するうえで貴重なリソースとなることが期待されます。
Park H., Abe T., Kunitake H., Hirano T. (2023) Characterization of a novel mutant with inhibition of storage root formation in sweet potato. Breeding Science 73: 212-218.
〇 学術論文が掲載されました
國武教授,平野准教授らの研究成果が「Plants」誌に掲載されました。
サツマイモの紫肉色品種に豊富に含まれるアシル化アントシアニンは,その構造中に少なくとも1つのカフェオイル基を持ち,ポリフェノールと共に高い抗酸化活性をもつことで注目されています.これまで,貯蔵根の肥大が開始される前の根系におけるアントシアニンの蓄積の有無やその変化は未解明のままでした.本研究では,サツマイモの根系におけるアントシアニンおよびポリフェノール含量やその組成について調査しました.その結果,根系のアントシアニンやポリフェノールは形成初期から蓄積されており,特に,根系の形態が大きく変化する定植45日前後に総ポリフェノール含量が高くなることを明らかにしました.これは,劣悪環境からの根を守る重要な要因である可能性があり、今後病害抵抗性などの視点から調査を継続していきます.本研究の成果は,サツマイモの育種だけでなく,塊根肥大の生理学的な研究にも貢献できるものと思われます.
Setoguchi, Y., Nakagawa S., Ohmura, R., Toshima, S., Park, H., Narasako, Y., Hirano, T., Otani, M., Kunitake, H. Effect of Growth Stages on Anthocyanins and Polyphenols in the Root System of Sweet Potato. Plans, 12:1907 (2023)