〇 令和7年度宮崎県文化賞(学術部門)を受賞
國武久登 教授が、令和7年度宮崎県文化賞(学術部門)を受賞されました。
宮崎県文化賞とは、文化の向上発展に特に顕著な業績を有する個人や団体を顕彰し宮崎県の文化芸術の振興を図ることを目的としており、学術部門、技術部門、芸術部門、文化功労部門、体育・スポーツ部門の5部門があります。
國武 教授は、平成13年に宮崎大学農学部 応用生物科学科の助教授として着任され、平成18年に教授に昇任されています。また、平成27年から宮崎大学副学長(産学・地域連携担当)を兼務され、現在は動植物資源生命科学領域 教授 兼 農学部長として在職されています。
今回の受賞では、ブルーベリーの葉専用品種「くにさと35号」を開発し、健康機能性研究から産学官連携による栽培普及、商品化に至る一連の取組等を通して、本県学術文化の向上発展及び産業振興に寄与した功績が高く評価され受賞につながりました。
宮崎日日新聞記事(10月23日朝刊):https://www.the-miyanichi.co.jp/kennai/_87350.html
〇 國武教授のミニ講義が公開されました
國武教授のミニ講義が夢ナビで公開されました。
是非ご覧ください。
リンクにも掲載しています。
〇 CYTOLOGIA奨励賞を受賞
平野智也准教授が第11回CYTOLOGIA奨励賞を受賞しました。
CYTOLOGIA奨励賞は、公益財団法人・日本メンデル協会が、細胞遺伝学分野ならびに細胞生物学分野の将来を担う研究者を奨励するために創設された賞です。令和7年6月14日に行われた日本メンデル協会第2回大会にて授与式および受賞記念講演が行われました。
受賞タイトルは「重イオンビーム照射によるDNA損傷と重複受精の関連性の解明」です。植物が受精時にゲノムの安定性をどのように保つかを研究したものです。詳しい研究内容は下記HPをご覧ください。
今後ますますの活躍が期待されます。
CYTOLOGIA奨励賞
https://square.umin.ac.jp/mendel/syoreisyo.html

〇 学術論文が掲載されました
國武久登教授、平野智也准教授(植物遺伝育種研究室)、竹下 稔教授(植物病理学研究室)らの研究成果がJournal of the American Society for Horticultural Scienceに掲載されました。
サツマイモの主産地である南九州地域では、基腐病が流行しており、抵抗性品種の開発が急務となっています。國武教授らは、株式会社くしまアオイファームや石川県立大学と連携して、茎のポリフェノールを分析し、基腐病の罹病性との関係を調査することで、抵抗性品種を選抜するための基礎技術を確立しました。特に、3,4-ジカフェオイルキナ酸やクロロゲン酸は抵抗性マーカーになる可能性が高いことを見出しました。この知見は、サツマイモの育種年限を短縮し、基腐病の克服に役立つ可能性があります。
このサツマイモの茎ポリフェノールは、基腐病抵抗性を選抜するマーカーになることが期待され、すでに特許の出願を行っています(特開2024-65009)。
Setoguchi Y, Fukutome, H., Narasako Y, Hirano T, Takeshita, M., Otani M and Kunitake H., Effect of Stem Polyphenol Content on the Susceptibility to Foot Rot Disease in Sweetpotato (Ipomoea batatas (L.) Lam.). Journal of the American Society for Horticultural Science, 150(3): 159-167(2025)
〇 動植物資源生命科学コースに移動しました
2025年4月より宮崎大学農学部は6学科から2学科(農学科、獣医学科)になりました。
植物遺伝育種学研究室は、応用生物科学科から農学科・動植物資源生命科学コースに移りました。