〇 教科書が出版されました
國武教授と平野准教授が編者および執筆者として参画した教科書、「エッセンシャル植物育種学 農学系のための基礎」講談社サンエンティフィック(ISBN: 978-4-06-530815-8)が出版されました。
本書では,イネやムギなどの穀類の育種事例が多い従来の教科書とは異なり,野菜や果樹,花卉などの園芸作物の多様な育種事例を数多く取り上げ,特徴的な教科書を目指しました。
なお、本書は農学部2年生および3年生を対象とした植物遺伝育種学および植物遺伝資源学の教科書として活用される予定です。
〇 2022年度笹川科学研究奨励賞を受賞
瀬戸口優乃さん(現農学工学総合研究科博士後期課程1年)が「2022年度笹川科学研究奨励賞」を受賞しました。
本奨励賞は、2007年度に創設されたもので、受賞者の選考には、単に研究の内容や成果だけにとらわれることなく、研究に取り組む真摯な姿勢や研究遂行のための努力なども考慮される、研究者の素質という面も評価される特色ある賞で、2022年度は、7つの研究領域から合計16名に授与されました。
今回の瀬戸口さんの、研究テーマは「管理栄養士が慢性腎臓病患者のための低カリウム含有サツマイモを作る」。応用生物科学コース在籍時に修士論文の研究と並行して研究を進めました。
本当におめでとうございます。今後の更なる活躍を期待しています。
〇 日本育種学会賞を受賞
理化学研究所仁科加速器科学研究センターイオン育種研究開発室の阿部知子室長、福井県立大学生物資源学部の風間裕介教授、平野智也准教授のグループによる「重イオンビームによる育種技術の開発」が日本育種学会賞を受賞しました。
研究グループは、イオンを高速にした重イオンビーム(重粒子線)を植物に照射する育種技術の基礎を確立し、そのゲノムへの影響を確認するとともに、重イオンビーム育種技術を利用するユーザーに対して最も適した照射法を提案する「テーラーメイド変異誘発技術」により、効率的な変異誘発技術を提供しました。これまでに多くの新品種や有用系統の育成に貢献しました。
これらの実績が評価されて日本育種学会賞が授賞されました。日本育種学会は1951年に創設された日本学術会議登録団体であり、日本育種学会賞は、優れた学術的あるいは技術的業績に対して授与される権威ある賞です。
〇 令和4年度宮崎大学女性研究者奨励賞を受賞
登島早紀さんが令和4年度宮崎大学女性研究者奨励賞を受賞しました。
この賞は女性研究者の研究の質及び研究への意欲の向上を目的に、独自の研究能力を有する女性研究者を表彰するものです。
今後の更なる活躍が期待されます。おめでとうございます。
詳しくは大学のホームページをご覧ください。
本人からのコメントも届いています。
「この度このような素晴らしい賞を頂き誠に有難うございました。まさか自分が賞を頂けると思っておらず、とても驚きました。そしてこのような賞を頂けるのは、これまで沢山の先生方や事務の方々、研究室の皆さんにサポート頂いたおかげだと感じております。これからも研究や社会活動を通して、より素晴らしい成果を上げられるよう精進していきたいと思います。」
〇 宮崎大学学生農学特別賞(研究部門)を受賞
本研究室の修了生である中川颯也君の研究業績(下記)が認められて宮崎大学学生農学特別賞(研究部門)を受賞しました。
今後の更なる活躍が期待されます。
S. Nakagawa, Y. Setoguchi, R. Ohmura, S. Toshima, H. Park, Y. Narasako, T. Hirano, M. Otani, H. Kunitake (2022) Effects of cross combination on the total content and its composition of anthocyanins in sweetpotato (Ipomoea batatas L.). Scientia Horticulturae, 299(1) 110999.