〇 令和4年度宮崎大学女性研究者奨励賞を受賞
登島早紀さんが令和4年度宮崎大学女性研究者奨励賞を受賞しました。
この賞は女性研究者の研究の質及び研究への意欲の向上を目的に、独自の研究能力を有する女性研究者を表彰するものです。
今後の更なる活躍が期待されます。おめでとうございます。
詳しくは大学のホームページをご覧ください。
本人からのコメントも届いています。
「この度このような素晴らしい賞を頂き誠に有難うございました。まさか自分が賞を頂けると思っておらず、とても驚きました。そしてこのような賞を頂けるのは、これまで沢山の先生方や事務の方々、研究室の皆さんにサポート頂いたおかげだと感じております。これからも研究や社会活動を通して、より素晴らしい成果を上げられるよう精進していきたいと思います。」
〇 宮崎大学学生農学特別賞(研究部門)を受賞
本研究室の修了生である中川颯也君の研究業績(下記)が認められて宮崎大学学生農学特別賞(研究部門)を受賞しました。
今後の更なる活躍が期待されます。
S. Nakagawa, Y. Setoguchi, R. Ohmura, S. Toshima, H. Park, Y. Narasako, T. Hirano, M. Otani, H. Kunitake (2022) Effects of cross combination on the total content and its composition of anthocyanins in sweetpotato (Ipomoea batatas L.). Scientia Horticulturae, 299(1) 110999.
〇 学術論文が掲載されました 2
國武教授らの研究成果が「Plants」誌に掲載されました。
ラビットアイブルーベリー葉は豊富なポリフェノールを含み、多くの健康機能が報告されています。宮崎県内では葉生産のための栽培が各地で行われ、葉茶やエキス末などの食品素材として利用されています。しかしながら、現在までにその品種間差異や季節変動などの情報は皆無でした。そこで、本研究では、18品種のブルーベリー葉の総ポリフェノール含量、総プロアントシアニジン含量、および抗酸化活性を比較するとともに、葉に含まれるポリフェノールの季節変動を調査しました。ラビットアイブルーベリー葉は、ノーザンハイブッシュブルーベリーやサザンハイブッシュブルーベリー葉と比較して、総ポリフェノール含量や総プロアントシアニジン含量が有意に高いことが明らかになりました。また、秋から冬にかけて収穫した葉には、プロアントシアニジンに加えてエピカテキンが多く含まれており、季節によって違いがあることが明らかになりました。さらに、ラビットアイブルーベリー‘くにさと35号’の9月に収穫した葉のがん細胞増殖抑制について評価したところ、他の品種と比較してその能力が高く、アポトーシスによる細胞死であることが明らかになりました。以上のように、ラビットアイブルーベリー葉は、品種や収穫時期を限定することで、より高い機能性をもつ食品素材となることが期待されます。
Toyama Y, Fujita Y, Toshima S, Hirano T, Yamasaki M, Kunitake H. Comparison of Proanthocyanidin Content in Rabbiteye Blueberry (Vaccinium virgatum Aiton) Leaves and the Promotion of Apoptosis against HL-60 Promyelocytic Leukemia Cells Using ‘Kunisato 35 Gou’ Leaf Extract. Plants. 2023; 12(4):948.
ラビットアイブルーベリー‘くにさと35号’の機械収穫風景(左図)と茶葉(右図)
〇 学術論文が掲載されました
國武教授らの研究成果が「Scientia Horticulturae」誌に掲載されました。
日本ではまだ導入が進んでいないブラックラズベリー(Rubus occidentalis L.)の果実は、ポリフェノールなどの生理活性物質が豊富に含まれる種であり、ブラックラズベリーの新たな品種の開発が切望されています。また、ナワシロイチゴ(R. parvifolius L.)をはじめとするアジアのキイチゴ属野生種は、ラズベリー育種の新しい遺伝資源として注目されています。本研究では、ブラックラズベリー JP1 (Japanese accession 1) とナワシロイチゴとの種間雑種をはじめて育成しました。しかしながら、遠縁の種間雑種であることで生殖稔性がないことから、その種間雑種をコルヒチン処理で倍加し、複二倍体を作出したところ、開花・結実が確認されました。本研究の成果は、ブラックラズベリーの育種に貢献するとともに、環境適応性の高い新たな育種素材として、期待できるものと思われます。
Toshima, K., Katsumi, I., Kai, A., Yahata, M., Hirano, T., Kunitake, H. Amphidiploid production of hybrid between black raspberry and Rubus parvifolius L., a wild Asian species, using colchicine treatment. Scientia Horticulturae , 312(15) , :111863(2023)
〇 研究業績を追加しました。
平野准教授、國武教授らの研究成果が、Plant Biotechnology誌に掲載されました。
サツマイモの突然変異育種を推進するために重イオンビーム照射系統を作出し、多様な変異体が選抜されました。これらの系統は、新品種作出に加えて塊根形成メカニズムを明らかにするうえで貴重な資源となります。
詳しくは2022年原著論文をご覧ください。
平野准教授の総説が、アグリバイオ誌に掲載されました。
イオンビームを用いた花き植物の品種改良について解説しています。
詳しくは主要な総説・解説をご覧ください。