研究者紹介

田崎 博之(TASAKI, Hiroyuki)

愛媛大学先端研究・学術推進機構 埋蔵文化財調査室 教授

【専門分野】
考古学
【これまでの主な研究】
日本・朝鮮・中国の稲作圏をフィールドとして、水田や畠の農耕空間、農耕具、農耕集落などの調査を通じて、農耕文化の伝播と定着について研究しています。農学、植物学、地質学、地理学などの分野との共同研究を進めています。
【この研究における役割】
新石器時代の各時期を代表する遺跡での水田の立地条件、規模と生産性の調査分析を進め、水田の立地条件や規模、生産性そして変遷過程を解明することが主な役割です。調査では、他の研究班と協力するとともに、中国の考古学者との共同作業と意見交換を進めています。
【研究で用いる主な分析:埋没微細地形分析、堆積相分析】
地下に埋没した過去の地形環境を復元する埋没微細地形分析と、地層の堆積要因・堆積過程・堆積様式・堆積サイクル、土壌化といった堆積構造形成のメカニズムと人間による利用痕跡を考察する堆積相分析によって、環境変化の中で農耕がどのように展開するかを明らかにします。
【この研究に関係した業績】
田崎博之(2002)日本列島の水田稲作,東アジアと日本の考古学Ⅳ(後藤直・茂木雅博編),同成社,東京
田崎博之(2008)発掘調査データからみた土地環境とその利用,地域・文化の考古学,愛媛大学法文学部考古学研究室,松山,323-342
田崎博之(2010)朝鮮半島南部における新石器時代中期~青銅器時代の気候変動と農耕化のプロセス,先史学・考古学論究Ⅴ,龍田考古会(熊本大学文学部考古学研究室),熊本,925-938
2014「日本列島における縄文時代後晩期~弥生時代前期の集落と出土遺物,第8回韓国青銅器学会学術大会 青銅器時代韓日農耕文化の交流,韓国青銅器学会,65-81
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