研究者紹介

石川 隆二(ISHIKAWA, Ryuji)

弘前大学 農学生命科学部 教授

【専門分野】
作物育種学
【これまでの主な研究】
日本、中国、東南アジア,オーストラリアなどをフィールドとして、野生イネならびに栽培品種の調査からイネの起源や遺伝資源評価を行ってきました。
言語学、考古学、遺伝学、集団進化学などの分野との共同研究を進めています。
【この研究における役割】
野生イネから栽培化がすすむ過程における遺伝的形質、集団構成、遺伝的多様性などに生じる変化を明らかにすることが主な役割です。この過程において、ヒトが稲作栽培においてイネに与えた影響を考察します。遺跡から出土するプラントオパールやイネ種子の状態を野生集団や栽培手段と比較することから明らかにできることを考察し、古代種子からのDNA復元から、現代の栽培イネとの関係を明らかにするために中国のイネ研究者との情報交換を主に行います。
【研究で用いる主な分析:DNA分析】

野生イネにおける遺伝的多様性を栽培集団と比較することからどのような変化を集団に与えるかについて明らかにできます。また、田中先生が進める古代種子からのDNA復元から得られるデータをともに解析し、現在の品種や野生種との違いを明らかにすることで栽培過程を明らかにします。

【この研究に関係した業績】
国境を越えて メコン(編集佐藤洋一郎),アジア遊学No.55,pp.19-29,勉誠出版,東京(2003).
佐藤洋一郎・石川隆二(2004) 〈三内丸山遺跡〉植物の世界,裳華房,東京.
Sato,Y-I and R. Ishikawa(2004) Plant world in Sannai-Maruyama site,pp. 140,  SHOKABO,Tokyo.
ユーラシア農耕 1.モンスーン農耕圏の人びとと植物(臨川書店)石川隆二.(2009) 自然か科学からみたイネの起源.ユーラシア農耕 1.モンスーン農耕圏の人びとと植物 (佐藤洋一郎監修) 臨川書店,pp274.
石川隆二 (2013)  国境を越えて イネをめぐるフィールド研究,フィールド科学の入り口 イネの歴史を探る(イネの歴史を探る佐藤洋一郎・赤坂憲雄 編),玉川大学出版部.,70-120.
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