5 表の作成

5.1 罫線
5.2 文字の位置
5.3 データの桁数を揃える
5.4 セル内の文字のフォントを変える
5.5 セル幅の変更
5.6 セルの結合
5.7 応用編1 複雑な表の作成
5.7 応用編2 データの並べ替え

5.1 罫線

図1のように,表作成に必要なデータが入力されているとする.


図1 データとキャプションのみの表

必要なデータは入っているが,罫線が入っていないので,印刷したときには見にくい.


図2 罫線を入れずに印刷すると見にくい

ここで,図3のように罫線を入れる説明をする.


図3 罫線を入れた表

罫線を入れるセルを選択する.図1のようにデータが入っている場合,B2,C2,D2を選択する(左クリックを押しながらB1からD1のセルをなぞる).
次に右クリックし,「セルの書式設定」を選択する.


図4 「セルの書式設定」を選択(左クリック)

「罫線」タブをクリックし,選択したセルの引きたい位置をクリックする.この場合,文字列の上下に罫線を引きたいので,図5のように選択する.


図5 「文字列」の上下をクリックする

「OK」をクリックすると,罫線が引かれている.




図6 B2からD2のセルの上下に罫線を引いたところ

同様にB12からD12のセルを選択し,同様に上下に罫線を引く.


図7 B12からD12のセルの上下に罫線を引いたところ

次に,B3からD11のセルを選択する.右クリック→「セルの書式設定」→「罫線」タブをクリックすると,「文字列」が4つ表示され,4つ以上のセルを選択したことを示している.ここでは,上下の「文字列」の間に細い罫線を入れる.右側の「スタイル」から細い罫線(「なし」の下の線)を選択し,上下の「文字列」の間をクリックする.間違えた場所をクリックした場合,もう一度同じところをクリックするとキャンセルされる.


図8 「文字列」の間をクリック

「OK」をクリックすると,図9のように罫線が引かれている.


図9 表に罫線を引いたところ

5.2 文字の位置

セルに入力した文字やデータの表示位置を変える方法を示す.例えば,図10のように項目をセルの中央に寄せたい場合がある.図3と比べてやや見やすくなっている.


図10 文字をセルの中央に寄せたところ

まず,中央に寄せたい文字列を選択する.ここでは,B2からB12を選択し,右クリック→「セルの書式設定」→「配置」タブ→「横位置」を「中央揃え」にする.


図11 「横位置」を「中央揃え」にする

「OK」をクリックすると,選択した文字がセルの中で中央に配置される.


図12 文字を中央に配置したところ

同様に,B2からD2の文字も中央に配置する.


図13 文字を中央に配置したところ

この操作は,画面上部のツールボタンでも行うことができる.中央に配置したい文字が入力されているセルを選択し,ツールボタンのをクリックすると,文字が簡単に中央に配置される.

5.3 データの桁数を揃える

入力したデータ,あるいは関数で計算した数値の小数点以下の桁数をあわせる必要がある場合がある.例えば,図14のような状態の場合である.


図14 計算された数値の桁数が合っていない

まず,小数点以下を合わせたいデータが入力されたセルを選択し,選択したセルの上で右クリック→「セルの書式設定」→「表示形式」タブをクリックする.次に,「分類」の「数値」をクリックし,「小数点以下の桁数」を変更する.この例では,「1」にする.「OK」をクリックすると,データの小数点以下がそろう.


図15 データの小数点以下を「1」に揃えたところ

5.4 セル内の文字のフォントを変える

入力した文字列のフォントを変更することができる. 現在のフォントは,ツールバーで確認できる. 確認したいセルをクリックすると,ツールバーにフォント名が表示される (表示されない場合,「表示」→「ツールバー」→「書式設定」をクリックする).


図16 選択したセルのフォントの確認

例えば,表の項目名をMSゴシックの太字,各項目をMS明朝体にする場合を説明する. 図16の例では,デフォルトの状態では,MSPゴシックになっている.
変更したい文字列が入力されたセルを左クリックして選択し,「右クリック」→「セルの書式設定」→「フォント」→「フォント名」をMS明朝にし,「OK」をクリックする.


図17 選択したセルのフォントの変更

このダイアログボックスで,フォントだけでなく,選択した文字のサイズ,スタイル,色,飾り(上付き,下付き,下線,訂正線など)などを変更できる.

5.5 セル幅の変更

セルに文字列や数値を入力すると,セルの幅が足りず,すべて表示されない場合がある. 図18の例では,A列やB列に入力された文字の長さが,セル幅を超えているために窮屈である.


図18 文字列の長さがセル幅以上となっている

表上部の列名が表示されているセルとセルの間にカーソルを持っていく(図19).


図19 列幅を変更する

この状態でダブルクリックすると,入力された文字列の長さに適切なセル幅になる. あるいは,左クリックして左右にマウスを動かすことで,文字列を変更できる.


図20 列幅をダブルクリックで変更したところ

あるいは,メニューバーの「書式」→「列」→「幅」を選択し,適当な幅の数値を入力することでも変更できる.

5.6 セルの結合

基本的に,ひとつのセルにひとつのデータを入力するが,例えば,表を作成していると,図18のように,セルを結合させてひとつのデータを入力したい場合がある.


図18 複数のセルが結合している

図18のように縦に並んだセルを結合させるには,まず図19のようにデータを入力しておく.結合させるセルの一番上(左右に結合する場合一番左)のセルにデータを入力する.


図19 セルの結合を行う前

次に,結合してひとつのセルにしたい複数のセルを選択し,右クリック→「セルの書式設定」を選択する.


図20 結合するセルを選択し,右クリック

「配置」タブをクリックし,「文字の制御」の「セルを結合する」の左のボックス(白い四角)をチェックする.「OK」をクリックすると,セルが結合されて表示される.

5.7 応用編

以上の「セルの結合」を使えば,図21のような複雑な表も作成できる.


図21 ちょっと複雑な表

セルの結合を行う前の表を想像してみると,以下のようになっているだろう.


図22 複雑な表にする前のデータ

この場合,セルの結合は,A3〜A6,A7とB7,A8とB8のそれぞれを結合すればよい.


図23 セルを結合したところ

次に,「ごみ排出量」を縦書きにする. このセルを選択し,右クリック→「セルの書式設定」→「配置」タブをクリック→「方向」の「文字列」が縦書きになっている方を選択→「OK」をクリックする.


図24 縦書きにしたところ

「ごみ排出量」の文字が全部表示されていない. 行の高さを変更するには,行3〜6の高さをそれぞれ変更すればよいが,一つ一つ変更していくのは面倒である. そこで,このセルを選択し,メニューバーの「書式」→「行」→「高さ」を選択し,適当な数値を入れることで一度に変更できる. この例の場合,「19」くらいを入力すればよい.


図25 セルの高さを変更したところ

次にA列とB列の間をダブルクリックし,セルAの幅をつめる.


図25 A列とB列の間をダブルクリックしたところ

すると,7行,8行の文字列がかくれてしまっている. この二つのセルを選択し,右クリック→「セルの書式設定」→「配置」タブをクリック→「折り返して全体を表示する」にチェックを入れ,「OK」をクリックする.


図26 チェックを入れたところ

これでも全体が表示されない場合は,各行名の表示されているグレーのセルの間にカーソルを持っていき,左クリックしながらセルの高さを大きくする.


図27 セルの高さを調節する

以上の操作で,複雑な表が作成できる.


図27 セルの高さを調節する

5.8 応用編:データの並べ替え

次のようなデータを、CO2排出量の大きい順に並べ替える。


  1. 並べ替えたいデータを先頭の「国名」、「CO2排出量(万トン)」の行も含めて選択する。
  2. メニューバーの「データ」→「並べ替え」
  3. 「先頭行をデータの見出しとして使用する」がチェックされていることを確認する→「最優先されるキー」で「CO2排出量(万トン)」を選択→「降順」を選択→OKをクリック

以下のように表のデータが並べ替えられる。

並べ替え動画はこちら。

1 表計算ソフトとは
2 MS Excelの起動
3 データの入力
4 データの計算,関数の使い方
5 表の作成
6 図の作成
7 印刷


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